
久しぶりに看板画を新しくしました。
御射鹿池に写る紅葉を描いてみました。
御射鹿池は東山魁夷の絵で有名ですが、かの名画では季節は違って、緑深い霧の中の幻想的な光景が描かれていて、一目でぐっと心を引き寄せられます。
ほんの少しでもあやかりたかったところですが、いかがでしょうか?
添えた漢詩は梅堯臣の魯山山行の一部です。
林空鹿飲渓とは、「人影の無い林の中で、鹿が川の水を飲んでいる」という意味だそうです。鹿を描いた絵ではありませんが、御射鹿池の名前の由来となった鹿が、どこかにいるような神秘的な雰囲気に合うのではないかと添えてみました。
風景の中に晩秋の心象が封じ込められたような詩の味わいにも、少しでも寄り添える絵になれていたらいいのですが。